Reverbの謎解き

  • 2016.12.30 Friday
  • 00:15

ROCKSHOX Reverbのメンテナンス記録

(フルメンテナンスの記事を2018.5.19にUPしています。)

 

まだ一年も使っていないロックショックスのドロッパーシートポスト。

近頃サドルに体重を掛けると10mm近く下がってしまうようになってしまった。

原因は何だろう?とメンテナンス動画や断面図を見ながら勉強してみた。

(以下、参考程度に御覧ください。メンテされる方は自己責任でね。)

 

 

これがその断面図。

POST OILとAIR SPRING。

OILはシート高さをロックするため、AIRは伸ばすために使います。

X-FUSIONのHILOとは違ってReverbは複筒式になっており、IFPという部品がOILとAIRを間仕切りしながら、かつシートポストの伸縮に合わせて上下します。このIFPが上下するのでOILが内筒から外筒へ移動できるのです。

断面拡大図の緑のシャフトがオイル回路のバルブになっています。これが青色のオイルの圧力によって下に押されると、拡大断面には書かれていませんが内筒から外筒へのオイル回路が開いてオイルが外筒へ移動してシートが下がることができるようになります。

理解が難しいとは思いますが、一応説明しておきます。

 

さて、この構造から問題のエアサス症状はPOST OILにエアが入り込んだのが原因と考えました。

推定原因は、シートが下がっている状態でサドルを掴んで上に持ち上げたときに、OIL側の負圧がIFPのシールを破壊してAIR側のエアがOIL側に入ったのか、もしくは通常の動作によって徐々にAIRがOIL側に入って行ったのか。いずれにしてもReverbのWeak Pointですね。

 

さてさて寒空の下、自分なりの方法でオイルのエア抜きをしてしっかりと止まるようになりました。

 

但し、メンテ前にエア圧は完全に抜いたつもりだったのですが、スナップリングを外した約1秒後にフタとシャフトが「ポン!」と打ち上げられ、オイルがSPLASHして顔〇されました(汗)。

幸い保護メガネを着用(オイル系のメンテナンスには必須)していたので被害はありませんでしたが、部品を無くしたかと思いました。

メーカー推奨のメンテンス方法では下から分解するのですが、驚くことにIFPの位置が製品ごとに決まっていてその高さを調整する治具(一体どこで売ってるんだ?)が必要だったりしてかなり面倒です。

この端折ったメンテナンスでも最後にはリモートボタンのオイルブリードが必要になりますから、Reverbは素人にはちょっと面倒な製品ですね。

 

スナップリング、フタ、バルブシャフト。内圧が残っていると飛び出してくるので要注意。

 

オイルを注ぎ足しているところ。

コメント
こんにちは。
同じ症状で悩んで、同じ事してみてます。
すごい勢いでバルブ飛び出ますね。笑
オイルの継ぎ足しなんですけど、泡がすごい出てきました。
  • まさよし
  • 2017/09/17 2:36 PM
こんにちは。
記事がお役に立ったようで何よりです。
そうなんです、まさにSPLASHですよね。
あぶないあぶない。
  • かえる
  • 2017/09/17 7:45 PM
自分のリバーブも、沈みが大きくなりまして。なれば、自分でオイルのエア抜きしようかと思いました。大変参考になります。
ポストオイルとホースのオイルは同一でしょうか?
  • powder
  • 2018/04/19 9:17 AM
こんにちは。
オイルは同一で大丈夫ですよ。
保護メガネは必ずかけてくださいね。
次はちゃんとばらしてみようと思っています。。。
  • かえる
  • 2018/04/19 9:03 PM
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